艦船模型スペシャルNo.32

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特集:重巡洋艦「利根」「筑摩」と航空機搭載艦

日本海軍が建造した最後の重巡洋艦である「利根」「筑摩」。当初は“軽”巡洋艦「最上型」の5番、6番艦として計画されましたが、起工前に20.3cm砲搭載の“重巡洋艦”として設計を改めて建造されました。艦首に20.3cm連装主砲4基8門を集中配置し、艦尾側を水上機搭載スペースとした独特なシルエットは、偵察/索敵のための水上偵察機搭載能力強化のためのもので、ここに二座、三座水偵合わせて6機を搭載しました。「利根」「筑摩」はいわば“航空巡洋艦”の先駆けなのです。太平洋戦争の劈頭であるハワイ作戦では、「利根」「筑摩」の偵察機が攻撃隊の先陣を切って先行偵察を行ない、作戦を成功へと導き、“航空巡洋艦”の真価を発揮しました。 運用こそ違いますが、同じような形態の艦が大戦中に登場しています。航空巡洋艦「最上」と航空戦艦「伊勢」「日向」です。日本海軍は1942年6月のミッドウェー海戦での敗北により4隻の主力空母を失います。これら空母の補填のため、急遽、あらゆる艦種の航空母艦への改造が検討企画され、同年5月の5番砲塔爆発事故で同砲塔を撤去していた戦艦「日向」と同型艦の「伊勢」、同海戦で大破、修理中の重巡洋艦「最上」の準空母化が決定、改装されました。この計画では、建造中の「大和型」戦艦・建造番号110号艦(のちの信濃)、水上機母艦「千歳」「千代田」、商船「あるぜんちな丸」(のちの海鷹)などが空母に改装されています。

今回の「艦スペ」では、“航空巡洋艦”の先駆けとなった「利根型」と、戦時中に改装された航空戦艦「伊勢型」と航空巡洋艦「最上」にスポットを当て、“航空機搭載艦”の運用とメカニズム、変遷などを解説、その魅力に迫ります。

【主な作例】
 アオシマ1/700重巡「筑摩」(開戦時)、「利根」(最終時)
 タミヤ1/350航空巡洋艦「最上」
 フジミ1/350航空戦艦「伊勢」ほか。

◆巻頭特別記事
 1/350艦船模型・徹底攻略法!〜アオシマ1/350重巡「高雄」を題材に〜

◆ミニ特集
 南米航路の移民船〜ぶらじる丸、あるぜんちな丸 〜ブラジル移民船と太平洋戦争〜
 フジミ1/700「ぶらじる丸」「あるぜんちな丸」、空母「海鷹」ほか。

◆ニューキットセレクション
 フォーサイト1/144日本海軍 17m 内火艇(長官艇)

◆連 載
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